形見分け

親友のゆみちゃんが逝ってしまって、今日でちょうど3週間。
まだ、信じられない。
歩いていても、家でなにかしていても、ふ、と、彼女が現れそうで…。
何故、私だけ生きちゃってるんだろう、なんて思ったりしてしまう。

昨日、ゆみちゃんの服がダンボールで届いた。
彼女のにおいがする…。服を抱きしめて、泣いた…。
仕事に着て行った。一緒にいるみたいで、心の中でずっと語りかけてた。

今日は彼女の遺した自作の俳句がいっぱい送られてきた。
私との事を綴った句…。一緒に、ハラハラ降る雪の中を歩きながら作った句…。
二人で歩いた京都の山道。彼女の家の回り。咲いていた椿の花…。
一緒に見たいろんな景色が、次から次へと頭の中を駆け巡る。
想い出が、いっぱい、いっぱいありすぎて、私の中は彼女で一杯だ…。
泣いても泣いても、涙っていくらでも、あとからあとから溢れて来るんだね。

友を失った事を、永遠に、ずっとずっと抱えて、耐えて、私はこれからも生きて行かなくちゃいけないんだなぁ…。
時間を経て、今のどうにもならない辛さから開放される日って、きっといつか来るんだろうか。片腕をもがれたみたいな、この痛みが癒える日が…。