旅先で目覚めた時、いつもここが何処なのか理解するのに少し時間が掛かる。低血圧な私は、寝ぼけた頭で暫くベッドの中でボーっとして、ああ、そうか、家じゃないんだ、と気付くのだ。今日は演奏初日！サウンドチェックまで時間があるので、明洞(ミョンドン）…

韓国では遂に一回しかPC開けられなかったので少しづつ旅行記を書いて行きます。4回目の韓国である。今回はアルトサックス奏者の姜泰煥（カンテーファン）氏の招待によるもので、日本から友人を3人伴なっての旅となった。13:55発―16:35着。新しくなったエアポ…

昨日ソウルに着きました。プルコギ（韓国風すき焼き？）をカンさんにごちそうしてもらい、大満足で早々寝ました。今朝の朝ご飯は明洞（みょんどん）で偶然見つけて入った定食屋さん。地元のサラリーマンやＯＬでいっぱいなだけあってすごくおいしかった！ イ…

今日から28日まで韓国公演。メール等、向こうからチェック出来るよう、一応設定はしてみたが、初めての試み。はたして上手く対応してくれるかな？

『サカ〜サン、コンバンワ〜。』あ、韓国の姜泰煥さんだ！「カンさん！イヨイヨアシタネ〜！」と言ったら、電話の向こうで笑っている。『カンさん？…違うョ、ぼくだよー。』あ！キムさんだった！義兄弟の姜泰煥と金大煥は一緒に大きくなったのに、何もかもが…

本当に「降って来る」ように次々現われるしし座流星群を、ずっと見ていた。何時間でも、飽きる事がない。寒いのだけれど、あとひとつ、あとひとつだけ、と、見ているうちに、ついに空は白み始めてしまった。１８日の昼間、ベルリンからの電話に、「今夜よ！…

おばあちゃん、という弟子がいる。もちろん(最初は)あだ名だったのである。華奢で、小柄で、ある種独特な雰囲気を持った、聡明な30歳の彼女。レッスンに来始めて何回目かに、いつもはパンツ姿の彼女がスカートを履き、のびた髪をクルクルっとお団子にして、…

「自分が人にされて嬉しい事を人にしてあげなさい」きっと誰もが、母さんにこう言われて大きくなったはず人としての、基本中の基本「自分が人にされていやな事は人にしてはいけませんよ」当たり前の事を当たり前と感じられる柔らかい心「こうされたい」こと…

＜Be my love>東の空を赤く染め新しい日が生まれる全てのものたちに降りそそぐ愛の光あなたが生まれたあの朝鳥も花も太陽も喜びあふれて祝福送った西の空に眠り行くよ夕陽は茜色に全てのものたちは安らぎに満ちてゆくよ生きとしいけるものはみないつしか空へ…

大事なライブの前になると、時間が無いのに急に部屋を片付けたくなってしまう。明日、テストという時は、勉強机の引出しがキレイになっていた私。旅の前日、押入れの整理をしてみたりもする。全くヘンな癖だ。何か大切な事の前に急に違う事をしてみたくなる…

賢ちゃん（谷川賢作）の家で、14日のドルフィーのリハ-サル。私とバンドネオンの小川さんは2度目。ベースの村木君は始めて。賢ちゃんは、小川さんも賢ちゃんも初めて。と言う訳で、すごく新鮮。音はなかなか上々。きっといいライブになりそう。

１０年以上会っていなかった本当に懐かしいミュージシャン達との仕事。最近の共演者は大体決まった人になりがちなのだが、今日のようにゲストで呼ばれると、普段あまり縁の無い人達と一緒に演奏出来て楽しい。休憩時間や打ち上げで、取りとめ無く話に花が咲…

今日からオバアチャンはベルリンへ。ああ〜、何か寂しいなぁ…。でももうすぐ、韓国が待ってる。姜泰煥さんが待っていてくれてる。風邪なんか引いていられない！元気になろう！

ＭＤを整理をしていたら、亡くなった親友の由美ちゃんの家に行った時、オリジナル未発表曲をピアノで弾いてくれたのを録音したものが出て来た。曲の合間に、彼女のしゃべっている声も入っている。時が、止まったようだった。ここに、彼女が居るようだった。…

７９歳の小さな体から、強力な命のこもった音が搾り出される。多くのミュージシャンを育て、今も慕われ続けているサックスの大御所、井上敬三先生の、今日はバースデーライブ。新宿ピットインは、先生を祝おうと沢山の人が集まった。黒田京子(Ｐ)、吉野弘志(…

新宿の歌舞伎町に「ナルシス」というジャズ喫茶がある。今時、ジャズ喫茶なんてほとんど聞かない。と言うか、私は昔からその手の店はあまり行った事が無いのだが。ジャズ喫茶と言うと、何となくコルトレーンとかマイルスが掛かっていて、学生がコーヒー１杯…

どこかで今、恋人と別れて来たばかりの男がいるどこかで今、誕生日のケーキの蝋燭を、満面笑みで吹き消している人がいるどこかで今、泥棒に入ろうか、入るまいか、迷っている人がいるどこかで今、試合に負けて涙する人がいるどこかで今、酒に酔って店で眠っ…

大切な友人が原因不明の発熱と腹部の激痛に見舞われた。近所の町医者でごく簡単な血液、尿検査だけで、結果は何とも無かった、という。去年若くして亡くなった親友が、医者選びで失敗して命を落としている。普段私も病院嫌いの最たるものだが、この時ばかり…