カン・テーファン氏帰国

カン・テーファンさんの3月の来日ライブも無事終わり、またいつもの日常に戻る。

今回も、カンさんの他に類を見ない、超絶技巧にして深遠なる世界に魅せられて、沢山のファンの人たちがライブに来てくれた。
デュオのステージは新たな発見もいっぱいあり、幸せな日々だったなぁ。

カンさんのきめ細かいお人柄に接していると、日本人である自分が何だか軽々しく生きているように感じてしまう。
何故韓国の人たちはこうも暖かく、人のために、微に入り細に入り心を砕けるのだろう。
どんな時でも、まず周りの人達のことを真っ先に考えてくれるカンさん…。

音楽に大切ないくつかの事柄を、書でしたためてプレゼントしてくれたのだが、
その中に「素望」というのがあった。
「希望」よりもっと素朴で、野心とは違う、祈るような気持ちで抱くような望み、というかんじらしい。

真っ直ぐな目でそんな事を教えてくれたカンさんは、50歳半ばにして子供のような純粋さを失わない希有な奇才の人。
今回も色々教わることが多かったなぁ…。