22日のドルフィーのライブの為のリハーサル中、私のスタジオのケイタイが鳴った。
ボーカルのフローラ・プリムが、日本に来ているので、知人のミュージシャンと四谷で飲んでいるから、出てこないか、との誘い。
残念ながら合流は出来なかったが、フローラはすぐ事情を飲み込んでくれ、じゃあまた、オヤスミナサイ。と言って電話は切れた。

今年61歳を迎えようというフローラは、常に前に向かって歩いている人、という覇気が声に感じられる。
声って、とても正直なのだ。
どんなに繕っても、体調や心が参っている時は、声に表れる。
「大丈夫よ」なんて言ったって、電話の向こうの声の主の状態は
実は手に取るように分かってしまうのだ。

無理を重ねれば、自然に声に現れるのは当たり前の事だ。
自分を守るのは、自分しかない。

いい状態を維持する事も、大切な「仕事」なのだと思う。