ティアラ江東コンサート

クラリネットの花岡詠二さん率いるオーケストラでの「Memories of Benny Goodman」コンサート第17回無事終了。
17年間か…。本当にロングランで続いているなぁ。

オーケストラで歌う…。滅多に無い事なので本当に楽しい!分厚い音が塊になって背中にグワーッと来る迫力は鳥肌もんだ。
今年の演目は「Silhouetted in the moonlight」「A tree in the meadow」「I can't give you anything but love」「The glory of love」。
曲目、キー、テンポ、全て花岡さんがセレクト。全く知らない曲もある。楽し〜い!

花岡さんはボーカルを初回からずっと私に頼んでくれている。それはとーっても嬉しい事なんだ…。
歌手は何人も居るというのに、それに私は古いJAZZ一筋、という訳じゃないのに…。
でも私の歌を気に入ってくれている。凄く有り難い事だなー。

今年はスイングピアノの巨匠、秋満義孝さんがゲストで参加された。
秋満さんフューチャリング「Samba Cumana」は子供の頃家に古いレコードがあって何となく知っていたが、…凄かった。
華麗で激しく美しく素晴らしいものだった。
そして田辺信男さんの「Red sails in the Sunset」。こんなバリバリのブローは、もう今聴けないだろうなー。
打って変わって、五十嵐明要さんの切々たる「Love letters」。何でこんなに優しい綺麗な切ない音が出せるの?
「Sing Sing Sing」の楠堂さんのドラムソロ炸裂!客席騒然。
最後はやっぱり花岡さんの「Memories of you」と「Good bye」う、美しい…。

年輪を重ねて行くって凄い事なんだな。若いミュージシャンには絶対真似出来ないような、これをやらせたら誰にも負けない「売り」というものを、彼らは持っている。オソロシイほどのバイタリティーとオリジナリティー
それに強力な気迫。それを持った者だけが現在でも現役で通用しているのだろう。

そして花岡さんは演奏以外に、ビッグバンドの譜面、音楽監修、メンバーのお弁当の事、…等、に至るまで、全ての事を自分で把握、指揮、しているのだ。凄い…。

打上げもまたスゴイ。2次会、3次会…最後は花岡さんの家で、古いブルースの映像を皆で見せて貰って、SP盤レコード聴かせて貰って、フラフラで朝、通勤客と逆の流れでボロボロで帰ってきた…。朝帰りなんて何年ぶりだろう。

うーん、恐るべし。花岡一家!でも本当に素晴らしい一日(一日半、ですね…)だった。