お見舞い

つい先日緊急入院した「さがゆき・一人舞台」をするきっかけになってくれた孤高のパーカッショニスト
金田真一さんのお見舞いに行く。
もって5月中いっぱい…、とお医者さんから言われている命。
けれど堂々と、生とも死ともまっすぐ向き合っている金田さんはキラキラ輝いていた。
6月に彼が演奏する予定の内容について、そして来年の1月にやる予定の、私との初共演について、短い時間だけど、二人で話し合う事が出来た。

帰り道、空を見ても、路上演奏で歌う子を見ても、電車の中でなかなか開かないクッキーの袋を懸命に開けて嬉しそうに食べている親子の姿を見ても、涙が止まらなかった。
ちょっと曇った八十八夜の空…、新緑の匂いがした。月と一緒に、ゆっくり、歩いて帰った。