母の三回忌

昨日が母の三回忌だったのだが、コンサートでどうにも体が空かず、一日延ばして今日、お寺に行って来た。
母の住んでいた東急線沿線の「妙蓮寺」で電車を降りる。春のようなうららかな陽射し。
駅の改札、商店街、家のほうに行く坂道…。何処を見ても母との想い出に繋がってしまう。
母が愛した、この、急行の止まらない小さな町が、私も大好きだ。

帰り、妹と二人で少し歩いてみた。二人とも言葉少なく歩く。私が大好きだった「ソンブレロ」を売るパン屋さんやお蕎麦屋さんはもう違う店になってしまっていたけど、一緒に買い物に行った手芸店も小さなお菓子屋さんも、あの頃のままだ。
懐かしいお菓子屋さんで、小さな袋に入ったゼリー菓子や品川巻きを買った。
昔から居るオバちゃんがオマケにくれた、ほんのり切ない甘さのきなこ飴。

ライブがあるので早めに妹と別れた。駅でバイバイ、と手を振る妹、子供みたいだった。