やっぱりフシギな…。

最後の八大さんとの仕事(普賢岳チャリティー・コンサート)の時、病気も結構進んでしまっていて、体力的にキツかった八大さん、楽屋で、「アイスクリームが食べたい」って急に言い出したっけ…。
食も細くなっていた八大さん、一つじゃ多いから、って半分づつしたなぁ、なんて今日スタジオで思い出していた。

ミックスダウンの休憩時間終り、スタジオに戻った私にミキサーの近藤さんが、
「アイスクリームが食べたい、ってさがさん、今言った?」と聞く。
誰も他に居た訳ではない。でもそう言う誰かの声が聞こえたのだと言う。
余りの符合に、私は「八大さん…!」と天上を見上げてしまった。

それはちょうど、「どこかで」という曲のミックスを終えたばかりの出来事。この曲は何と
♪風が吹いている、どこかで。雲がわいている、どこかで。
魚が跳ねている、どこかで…(中略)
どこかであなたが、生きてる。どこかであなたが、笑ってる。
どこかであなたが、歌っている。どこかで私を愛してる…。という歌詞なのだ。

「このスタジオって、見える人に言わせると、音楽関係のシアワセな霊が遊びによく来るらしいよ。」
という近藤さんの言葉に皆納得…。
八大さん、きっとどこかで生きていて、今日来てくれたんだ!きっと喜んでくれてるんだ。
このCDが出来上がっていくのを、見守ってくれているのね…。