入院もどき

ひどく疲れた体を横たえて、空を見る。
六畳の部屋の窓から見える空は、一枚の絵のよう。長い時間ボーっと見ていた。
真っ青な空なのに。太陽が夏のように照っているのに。

疲れが取れない。あ〜あ、20代の頃はこんな事なかったのに。
なんてセリフは私らしくない、か。
どれだけでも眠れる。入院していると思おう、と覚悟を決めた一日。
気付いたら、時計に騙されたようにあっという間に夕暮れになっていた。