尚美さん

昼間、ラランジェイラスにあるフルートの熊本尚美さんのおうちでランチをご馳走になる。
お肉、ラザニア、サラダ、みんな美味しかった!
「私が作ったわけじゃないんだ、実はお手伝いさんが作ったのよ。」だって〜。
すごいなぁ、女一人でリオで暮らして、音楽一本で食べて、お手伝いさんまで頼めるなんて!
いつまで居るの?と聞くと、「一生!骨を埋める覚悟。」という返事。
生涯をここで暮らすと決めちゃうくらいブラジル音楽に魅せられてしまった彼女。
「もう母も諦めてるんちやうかな。」と明るく笑う彼女。何だかまぶしかった。
コルコバドと砂糖パンの山が窓から見える部屋でひたむきに生きてる。カッコいい!
でも、きっと私には出来ないな。
きっとやっぱり大好きな日本が恋しくて、友達や生徒が恋しくて帰りたいって思っちゃうんじゃないかな。

夕方、Funarte e Petrobrasで、「Aquattro」というショーロのユニット、そして歌の「Selma Reis」を聴く。
Aquattroはアレンジも良くて、息の合った絶妙なタイミングが良かった!
国が主催しているホールなので、なんと5へアイス!(300円くらい)。安い!
Seimaは、う〜ん、そうだなぁ、ブラジルの都はるみ、みたいな感じかな?
お客さんのおじいちゃん、おばあちゃんが喜んで一緒に歌っているのが、とっても微笑ましい。
ブラジルはってどんなコンサートも、知ってる曲になるとお客さんがおっきな声で一緒に歌っちゃうのだ!
日本では考えられない〜〜!そんなことしたら怒っちゃうよね、他の聴いてる人が。
そして彼女が客席から見つけて呼び出したのは10歳くらいのダウン症の踊りの天才少女。
ちっちゃい体で腰を振りふりクルクル踊る姿は愛らしい。ハンデなんか全く感じさせない。
あ、そうそう、ブラジルってハンデのある人と健常者が本当に差別されることなくノビノビと仲良く暮らしているのだ。
素晴らしいねぇ!…う〜〜ん、やっぱりまたまた恐るべし!ブラジル、なのだ!

夜、10時近くなってライブが始まる。
Lapaにある「Cementi」で「Zé Paulo Becker」というショーロのユニットを聴く。
ショーロには珍しく、ドラムが入っていてオリジナルもあって、素晴らしいユニットだった。
すっかり土地の人になり切って踊り、カイピリーニャ三杯飲んでご機嫌でご帰還なさったのでありました。