雨上がりのお月様

吉祥寺について改札を出ると、外は土砂降りの雨。昼間洗濯物が干せるほどだったのに。
いつもバッグに入っている折り畳み傘をさして店へ急ぐが、この雨足じゃあ全くさしていないのと同じ。

ストリングスに着いた時は、シャワーをザッとかぶって来たように全身ずぶ濡れ。
頭の先から足の先まで、絞ったらバケツいっぱいくらい水たまっちゃうよ(笑)。
あ〜あ、これじゃ来てくれる人たちにも申し訳ないナァ。
電車止まってる所もあるって?え〜お客さん減っちゃうナァ…。

メンバーのみんなも同じように濡れ鼠でオハヨ〜。軽くサウンドチェック。
小畑さん、太郎ちゃん、徳ちゃん…、ああ、なんて美しいんだろう。
あまりにステキでもったいないから、リハはやめよう、ということになった。
そう、本番でドキドキする喜びを味わうためには、リハは最小限度に止めるのがよろしい。

こんな日に来てくれるお客さんは真心だなぁ。有難いナァ。みんなずぶ濡れ…。ありがとう〜。
あれ、し、渋谷毅さん。聴きに来てくれたんだ〜。
あ、小淵沢から来てくれた子たちもいる。横浜からも。有難いナァ…。すごいナァ…。

演奏は夢のように素晴らしかった。質がよくて品があって、お茶目で、ニュアンスが有機的で。
今日という日を、この素晴らしい時間を共に過ごしてくれたみなさん、ほんとにうれしい!
ほんとにありがとう!

帰り道、雨上がってた。
お月様・・・・・・見えてた♪

こうして命が与えられていて、大好きな仲間と音楽出来るという奇跡。
明日も生きているという保証なんて、どこにもない。誰にもない。
だからこそ、音楽って素晴らしい。
一日一日が、一秒一秒が素晴らしい。