井上敬三先生

サックスの巨匠、井上敬三先生が、今日亡くなった…。
寂しい。
多くのプロのサックスプレーヤーを育てあげ、ご自分も最後までカッコよく、パワフルな演奏をし続けた人だった。

ご一緒に演奏出来たのはついこの前だったのに…。
去年の11月、ピットインでの先生のお誕生日を祝うコンサートで、とても嬉しそうに、大好きなミュージシャンに囲まれて演奏なさっていたっけ。
もちろんお年も召してらっしゃるし、車椅子だったけど、あの体からこんなに太っとい音が出てくるなんて!と、驚きだった。

優しい人だった。
誰に対しても暖かく、平等で、ちっとも偉そうにしない、本当の紳士だった。
大ベテランなのに、私たちにとても丁寧な応対をして下さる、素晴らしいお人柄は誰からも深く愛されていた。

色々なところでご一緒させて頂いたな。
先生の最後のライブを一緒に演奏出来たことは、私の宝物になるだろう。

先生、可愛がって下さって、本当にありがとうございました。
どうぞ安らかに。
天国でも楽しい演奏で、みんなを幸せにして上げて下さいね。
さようなら。先生。