ワークショップ

ドイツ在住のボイスのローレン・ニュートン
つい先日の横浜ジャズプロムナードでも一緒だったのだが、今日は彼女を講師に
インプロビゼイションのワークショップを黒田京子と共に主催した。

受講生達はプロ、アマチュアと様々だが、まず体の事から始まり、
呼吸、発声、実技、と順を追って学んで行く。
面白いもので、やはり私の授業と内容的に似た所がある。
実際私の生徒も何人か参加したが、違う事はグループで行うという点。
何人か組んで「声」という楽器を使って表現していく。
最初戸惑いつつ声を出していた受講生たちも、徐々に自分らしさを見つけて、
レベルや経験に関係なくインプロビゼイションを楽しむようになる。

誰かの模倣ではなく、自分の内なる所から発する声に耳を傾ける。
外から身に付けた音楽のみをする事に抵抗を感じ、「外から学ぶ音楽」から
「内から発する音楽」に移行していった15年位前の自分を思い出す。
そういうものを通過して再度「学んだ音楽」に戻った時、確実に以前には
居なかった自分が存在しているのが解るのだ。

受講生達が思い思いに出した「声」は天使のように美しく、
自由な輝きと喜びに満ちた生きるエネルギーを感じるものだった。

ヒトの声って素晴らしい!