雨の遊園地

TVで夜中に「谷内六郎の世界」という番組をやっていた。
子供の頃「週刊新潮」の表紙にあったものを見ていた。どの絵も郷愁をかき立てられる。
懐かしい風景。必ず登場する子供たちの素朴さ。
他にどんな絵があったろう、とネットで検索してみた。
あっ!「雨の遊園地」だ!作詞、谷内六郎…???わー、そうなんだー!

渋谷毅さんと私とでずっとやってるユニット名にもなっている「雨の遊園地」。
二人ともこの曲が大好きで、いつもコンサートの最後に演奏するのだ。
作曲はもちろん恩師、中村八大さんだが、子供の頃から馴染んで好きだった谷内六郎さんが作詞とは不覚にも気付かなかった。

この曲は八大さんの奥様の順子さんがとても愛していらして、八大さんが亡くなった時、NHKのどこかに忘れられたようになっていたものを奥様が掘り起こし、お香典返しに数人に下さったCDに入っていたものだ。
私が歌ってもいいですか?と順子さんにお聞きすると「もちろん、最後の専属歌手だったさがゆきさんが歌って下されば主人も喜びますわ。」とおっしゃって下さって、それから何年も渋谷さんとともに演奏しているのだ。

今年の抱負をおととい日記に書いた矢先、こういう出会いがある。
これはちゃんとCDとして残して下さいね、という八大さんの、そして母のメッセージなのかもしれないと思った。

不思議な事があるものだ。
目に見えない何かか、大きく動いているのを感じる。