慰問 & レクチャー

ひょんな事からお知り合いになった方からのお話で、高田の馬場にある○○老人ホームに慰問に伺う。
手作りの壁飾りや絵が可愛いアットホームな感じ。車椅子の方も大勢いらして、ホールは待っていて下さったお年寄りでぎっしり。
何曲か歌を聴いてもらう。あちこちから手拍子や嬉しそうな笑顔。嬉しくて踊り出してしまう元気なおばあちゃんも。

以前、やはり慰問で歌いに行った病院や刑務所や、そして老人ホーム。こういう場所は普段自分でお金を払って、自分の意志で聴きたくて来るお客様のいるライブとは全く違う空間。いわば強制的に聴かされている状態。だからこそ余計こちらは謙虚な、聴いて下さいね、という気持ちになる。反応も正直だ。お世辞も無ければ建て前も無い。本音だけが返って来る。
ただ、ただ、喜んでもらってナンボ。聴いてもらってナンボの世界。
無償の喜びを、逆に与えられる、とでも言おうか。
日常の演奏者と観客、という立場がひっくり返ったような感触。かな。

夜はサニーサイドでボーカルクリニックの2回目。今回は参加者も満員で盛況だった。
まず、ひとりづつ歌ってもらい、一人一人に対してアドバイスを与えて行く。
そして予め用意しておいたプリントを配り講義を行う。そして最後にまた皆に歌ってもらうのだが、ほんの3〜4時間で、面白いように皆変わるのだ。
本人も回りも、ビックリしてしまう。全く未知の自分と出会う喜びは大きい。

目の輝きが、来た時と帰る時で全然違っている。こちらも、皆が実はとても良いものを持っているのが分かるのはとても嬉しいのだ。
せっかく音楽と出会ったボーカリストの卵さんたち。
どんどん未知の自分と出会って!どんどん世界を広げて!ガンバレ〜〜。