ベトナム旅日記

昼過ぎ、市場まで行く。モン族の人が自分達が使うためにこつこつ作った、もの凄い手間の刺繍のものを買った。
彼等が家で実際に使っていた、生活の匂いが染み付いたものが素晴らしい。観光用で無い本物だ。
SAPAは、大人も子供もビーズや刺繍を上手に操る。
大きな市場にモン族の子供たちの笑い声が響く。

SAPA、23:55発ハノイ行き。VICTORIA号。帰りは無事に…。ほっ。

あと二日、ハノイでの日々。今日は郊外にあるホーチミンの廟へ。
黄色い壁がどこまでも続き、緑が風に揺れている。美しい。
憲兵が数メートルおきに立って見張っている。
凄い厳重な警戒態勢。でもそれだけホーチミンが国民から大切にされているという事なのだろう。革命の父だものね。
大通りを渡って、少し離れた所から廟を拝み、みかんを食べた。

ベトナムは意外なほどパンが美味しい。どこで食べてもパンが感動するくらい美味しい。ワインも美味しい。
そしてフォー(ベトナムビーフンみたいなの)は毎日でも食べたい味。

アジアってどこでもそうだけど、どこか懐かしい…。
オレンジ色の、蛍光灯じゃない灯り。
舗装されていない泥の道。
開放的な人の笑顔。
子供達の弾けるような笑顔。
土の匂いのする野菜。

「普通」の暮らしがそこにはある。
日本人がとっくに忘れちゃったような…。