13年目のふたり

懐かしい顔、顔、顔…。5年、10年会っていない人ばかりの「ニューストーク」平野道子ママ、十三回忌セッション。
戦中&終戦後の怒涛の時代を、実にカッコよく生きたママ。バイクを乗りこなし、英語をバリバリ話し、女手ひとつで店(古いSTORK)を構え、ミュージシャン達を世に送り出した。その店が火事で焼けた。でもママはへこたれなかった。NEW・STORKをオープンしちゃったのだもの!不屈のタマシイ…。スゴイな!
皆、ママの事が大好きだった。私もニューストークでママと出会った。まだ駆け出しだった私を娘のように可愛がってくれたママ。何をやっても怒らず、根気良く見守ってくれたママ。
ゆかりのミュージシャンは半分くらい行方不明だったり、亡くなったりしているらしいけれど、きのう集まった皆はママを心から想って演奏していたと思う。
昔馴染みのお客さんも、ミュージシャンも、フシギな一体感で融け合っていた。
ママ、良かったね!ママ、ありがとう!

ギプスでステッキを突きながら(椅子に座って)、ママの写真の前で私も歌った。
13年前の、同じ年、同じ月、に道子ママ(6月1日)と八大さん(6月10日)は相次いで天国へ旅立ったのだった。