<I's so peaceful>レコーディング無事終了

新幹線・秋田駅から車で1時間…、真っ白い雪、雪、雪の中に<河内スタヂオ>はあった。
今回のアルバムは、普段はバップを主に演奏している金子亜里沙ちゃんとのデュオに、
小川高生さんにアルトとソプラノで参加してもらったスタンダード集だ。

周りは何も無い。コンビニすら無い。
ホテルからスタジオまでの5分の距離も、キーンと冷たい空気、ただ、ただひたすら雪世界。
氷の少し解けた小川にカモが数匹居る。時々遠くでパーッと鳥が飛び立つ。
ECMのジャケットのような世界だ。

スタジオはホッカリとあたたかい木の香りのする建物、そして2階の部屋はカラジウム等のグリーンがいっぱい。素晴らしい環境だ。
取れたての刺身、サザエ、地酒でエンジニア&必殺料理人でもある河内さん御夫婦、そして二匹の猫が歓迎してくれる。
初日からすでにまったりと落ち着く。

翌日から二日間で14曲収録。そして最終日の一日をミックスに当てる。
音楽だけに集中出来るよう、全ての環境を整えてくれているのが有難い。
二階のフリースペースには、いつもボルシチやコーヒーの美味しい匂いがしている。
ゆったりと、心豊かに楽しく録音出来たのは、河内さん御夫婦のおかげ。本当に有難い。
「It's so Peaceful」。穏やかな気がいっぱい詰まったCDになったと思う。

「相反する事柄。表裏一体。受けるものと与えるもの、全てはバランス、人生には全てあるもの。」これは<All of us in it together>という曲の内容だが、このCDには一貫してそういう流れがある。

人に恵まれる喜び。縁に恵まれる喜び。
いいものが出来た、と思う。楽しみ。