春嵐

「春嵐、息をひそめて髪洗う」…(亡くなった親友、村上由美子の句)

生暖かい雨の一日。そして夜、突然の大風。
学校帰りに急に降り出した雨のあの日。駅まで迎えに来てくれた母の姿が眼に浮かぶ。
今日みたいな日の雨の匂いって、なぜか遠い記憶を呼び起こす。

こうしてまた季節はめぐり、一歩づつ、春になって行く。