火垂るの墓

<See you in a dream>八大曲集CDに付けるブックレットに載せるインタビュー記事の校正をしている。
京都も暑かったが、38度を越す東京の猛暑も相当なもので、頭がフラフラする。
書いていると、八大さんとの8年間が次々想い出されて、ついキーボードの手が止まる。
出逢いから別れまで、何と様々な事があった事か…。まず「優しい人だった」というのが一番残っている。
文章で書ききれない、独特の「温度」がある。
あの優しさを、しみじみ想い出せる幸せが、今与えられている、という事を大切にして行きたいと思う。

TVを付けると、終戦にまつわる番組がいくつも流れている。
火垂るの墓」「ヒロシマ」、それと「はだしのゲン」を少し見てしまった。母の少女時代、八大さんの少年時代、に思いを馳せる。
何もかもが満ち足りている今、人の心に空虚なものが多いのは何故なんだろう。
洗脳と言ってしまえばそれまでだが、お国のために、と命をも投げ出した当時の若者のひたむきさが美しくも悲しい。

戦後60年…、平和な街は、今、シアワセか。