PARIS日記・9日目 完結編

初めてのフリータイム。
だいぶ慣れて来たメトロを乗り回し(ってほどでもないけど)町に出る。
初めての単独行動。ああ…パリを一人で歩いてるんだなぁ、と今更になって実感がわく。
毎日ライブがあってどこに居るのかピンと来なかったかも。
けれど疲れが相当たまって来ているらしく、体が重くてなかなか買い物が進まない。

夕方から歩さんの家でパーティ。文化会館のスタッフ、舞台監督、音響、照明、等も集まるという。
最後の夜だ。皆でワインで乾杯。パンやサラダ、チーズ、そしてわざわざ買い求めて来てくれた馬刺し、マグロの刺身、と山のようなご馳走。

10:30を回っても、まだ夕暮れ時のようなパリの夜…。
来た時はもっと細かったお月様が、コロンと丸くなって窓の外に掛かっている。
窓辺のハーブの鉢植えと、薄明るいパリの街、そして月…。
何て美しい夜なんだろう…。
初日のコンサートがずっと昔のことのように思い出される。
初めてエッフェル塔を見て、加藤崇之と興奮したっけ。
町を歩いていると、頭の中でずっと、ミッシェル・ルグランが鳴っていたっけ(笑)。
初めて会ったDANIELが、親戚の伯父さんみたいに見えたっけ(笑)。
あっという間の9日間だった気がする…。

そんな事を思いながら、皆の話し声をうとうと聞いていたら、すっかり眠ってしまったらしい。
気が付いたらもう5:00だ。電車はないし、このまま寝ていけば、と歩さん。
誰も居ない居間。皆帰っちゃったのね。

朝、お礼を言って彼女の家を出、DANIELの家までメトロで帰る。
シャワーを浴びて、荷造りを済ませた頃、DANIELが送ってくれるために仕事を抜け出して帰って来てくれる。
車で空港まで送ってくれようとしたのだが、生憎の交通渋滞。
かえって間に合わないかも、と途中の駅で車を降りて、さよならもそこそこに一人列車に乗る。
ウワ〜!!各駅止まりじゃない!間に合うのか!?
空港に着いたのはフライトの1時間半前!何とか間に合った!

飛行機の窓から、パリの街が小さくなって行く。
本当に素晴らしい日々だった…。忘れられない沢山の思い出を胸に、日本へ飛びます。

有難う!副島先生。沖ちゃん。DANIEL。歩さん。JACK。ナナさん。ジャンフランソワ。佐藤さん。そして渋谷さん。加藤さん。外山君。望月さん。パクさん。ひさちゃん。そしてパリのみんな。
またきっと、近いうちに来ますね!ボンソワ〜ル!!メルシーボク〜!