隠岐の島「マラニック大会」

自然がいっぱいだと、どうして人ってこんなにも純朴に、優しくなれるのだろう…。
海、風、山、木、そして魚、貝…そしてそこに居るみんな。
何もかもがウルウルの、心づくしの隠岐の島でした。

米子空港から七類港まで車で行き、そこからフェリーで約2時間の隠岐の島。
そこで開催されたマラソンとピクニックが一つになった「マラニック」。
30年も前からあり、日本中色々なところで開催されていると、今回始めて知りました。
台風で船は揺れたけど、何とか無事到着。

去年プライベートで友人4人で行った時、偶然出逢った島の方と、お酒の席でいきなり意気投合。
そしてトントンと今回の話がまとまって、前夜祭でステージを設けましょう、
という事になり、何とギター弾き語りで歌う事に。
島のギタリストそして津軽三味線、フルートの方も参加して、楽しいステージになりました。
ステージの向うに小さい夕焼けも見えました!

泊まりは山小屋のバンガロー、子供の頃の林間学校みたい♪
夜中、お風呂から上がって、ふと一人で外に出てみました。
風の又三郎がビュンビュン吹いて、月も星も無いから真っ暗で、
木や土や雨の匂いが体中を包んで…、別世界でした。
こんな経験って滅多に無いなぁ。

あくる日は、朝7:00起き!!少し晴れ間も見えてます。やった!
皆に混じって私もマラニック5キロコースに参加!
上級者は15キロコースです。
盲目のパラリンピック金メダリストも一緒だったんですよ。
大自然に身を任せきる気持ち良さ!
友達になった小学生の女の子と貝殻を拾ったりもしました。
道すがら、漁村のおじいちゃん、おばあちゃんが「がんばれよ〜!」
なんて声を掛けてくれます。あったかいなぁ〜。いいなぁ、こういうの。

途中の休憩地点、防波堤の先で、私のミニ・ソロステージ。
カリンバを弾きながら、今、ここで感じた風や空や水平線。今、ここに居るみんな、のことを即興で歌いました。
最後、参加者全員でも歌ったのも気持ちよかったなぁ!

帰りのフェリーに乗り、甲板に出ると、お世話になったみんなが、何と、
色とりどりの紙テープで見送ってくれたのです!
まるで映画のひとコマ…。
小さく見えなくなるまで、みんな手を振ってくれていたっけ…。
甲板からどんどん遠ざかって、小さくなって行った島…。
何だか今も、目を閉じると見えるみたい。