台風去って。

ゴウゴウと物凄い勢いで流れている多摩川
いつもは子供たちが野球をしたり走ったりしている地面は、今は泥水の中。
黙って水面を見つめているテント生活者の人たち。お弁当を広げている学生たち。
恐々水辺の近くまで行って、お父さんに叱られて慌てて戻って行く女の子。
台風の過ぎ去ったあとの川を一目見ようと集まった人達。いつもと全く違う表情の多摩川

小学生の頃、台風のあくる日は父とよく海辺に行った。
鎌倉の早朝の海岸は、無数の流木や魚の死骸が打ち上げられていたっけ。
家が海からすぐ近くだったので、ちょっとした台風でもすぐ津波警報が出たりした。
ランドセルに教科書なんて入れずに、大切にしていたビーズや集めていた綺麗な石や
ビー玉やなんかを入れ、何時でも非難出来るように枕元に用意して寝たのも懐かしい。

今でも時々夢を見る。部屋の窓の外に波が押し寄せ、逃げ場が無い、という夢。
きのうは暴風雨の最中に眠ったが、どんな夢を見たのだろう。覚えていない。