We'ii meet again @ 鹿児島

「We'll meet again」の原案者、中山さんが会場に居る。
車椅子で客席に来てくれて、この場にこうして居てくれるなんて、思えば奇跡です。
まだしゃべったりは出来ないけど、とても嬉しそうにコンサートを聴いてくれていました…。

事の始まりはおととし。
渋谷さん、峰厚介さん、と三人でやった鹿児島での「Day・dream」のレコ発コンサートのあと、みんなで霧島温泉に行って、その時渋谷さんの古いJAZZ仲間である親友の中山さんが「渋やんとゆきさんのこういうCDを作りたい」と言い出して、酔いも手伝って大いに盛り上がり、東京の森山さんにその場で電話して、いつか夢を叶えたい、という話になったのでした。

その後中山さんは手紙の中で、CDには是非この曲を、とかなり具体的に綴ってあったのです。
そしてその二ヵ月後、中山さんは脳梗塞で倒れたのでした。
幸い命に別状は無かったものの、後遺症がきつく残ってしまったのです。
よし、中山さんの夢を叶えようではないか!という渋谷さんの音頭の元、何度か渋谷さん、森山さんと集り作戦会議(飲み会?)。
そしてたくさんの人たちの協力の下に、このCDはついに出来上がります。

会場には森山さんも東京から来てくれています。
ジャケットの絵を描いてくれたそうちゃんも、渋谷さんの親友の悪ガキ達も、パクさんも、このCDにかかわってくれた人がみんな居る。
そしてホール満員のお客様…素晴らしいコンサートでした。
泣かないで歌うの、とっても大変だった…。
こんな夜が人生にはあるんだな。
中山信一郎というひとりの人間の夢が、今日大きなおおきな花を咲かせたのです。