旅から帰って

ほぼ半月振りの自分の部屋。
ずっと一緒に行動していたみんなが居ない…一人ぼっちの時間。
今頃はそろそろステージが終わって打ち上げ、という時間だなぁ。

旅が終わるのは寂しい。旅が楽しいければ楽しいほど、帰って来た日の夜は寂しい。
北海道で一緒だった悠治さん、カンさん。九州で一緒だった渋谷さん、潮先さん、
家族みたいな絆が生まれた気がする。

どのコンサートもとても良かった。行く先々でみんながとても喜んでくれたのが本当に嬉しい。
様々な出逢い、思わぬハプニング、感動…に笑ったり泣いたり、普段の生活の何倍も旅は魂の震える振幅が大きくなる。

宮崎のライフタイムのいつもと変わらないくりくり目玉でオゥ元気でやってたか、とニッと笑う草野さん。彼のお手製の冷や汁は絶品なのだ。

日南では二年半ぶりに会った神社の境内に住む孤高の人ソフトリーさん、蚊取り線香は水に浸してから使うとゆっくり煙って経済的、なんて言ってカビが生えちゃった蚊取り線香を日陰干しにしていた仙人みたいな人。

鹿児島は渋谷さんの親友の悪ガキたち全員集合。130人のお客さんとそして中山さんが聴いてくれた特別な時間。
あくる日のオフ、中山さんの病院にお見舞いに。We'll meet againを手にして嬉しそうに皆の顔をかわるがわるみてニコニコする中山さん。
本当にこのCDが出来てよかった。

柳川では川下り。お天気予報は嬉しくはずれて晴天。柳の枝垂れる美しい初夏の川面を吹き渡る風の気持ちいいこと。
初めて川下りを体験して子供みたいにはしゃぐ潮先さん、可愛かった。
入退院を繰り返している城島さん、お元気でよかった。二年半前のファンクールの時は中山さんが司会をしてくれたっけ、と懐かしく想い出す。

実は今回体調が絶不調だった私。
痛み止めを飲みながらの旅だったが、最終日の福岡、開演前にするりとほどけるように痛みから解放されていた。
ただただ感謝の最終日。

みんなでひとつ事をやり遂げる。音楽という夢に向かって、心をひとつにして力を合わせる。
聴いてくれているみんなとその夢を分かち合い、大きな渦になって生まれる喜びの奇跡。
なんてステキなことでしょう!
今回かかわってくれた皆さん、聴きに来てくれた皆さん、CDを買ってくださった皆さん、スタッフの皆さん、
出逢った全ての人たち、そして企画してくれた渋谷さん、
皆様本当に有難うございました!