落語とギター

2年前の夏、ある屋形船の集まりがあった。
みんなで浴衣を着て、天麩羅なんかを食べながらビールを飲んで船上の人。
そこで落語を披露していた人がいて、新人の落語家の人かなぁ、知らないなぁ、なんて。
ギタリストなんだよと教えられ、へぇ、ギターも弾く方なのかなんて失礼な事を思った。
それから暫くして、ある店からのオファーで小畑さんとやってみませんか、というお話があって、
あ、あの時の落語家!って。
でもまだ演奏は聴いた事がなく今年の一月にブラジルに行った時友人に、日本に帰ったら
小畑さんと言う人と演奏するんだと言うと、わぁ、素晴らしいですよ!楽しみですね!って。
知らなかったのは私だけ。そして本当に素晴らしかった。

きのうは小畑さんと三回目の共演だった。
オリジナルも交えてボサノバのスタンダード曲を原語で歌った。
一枚の譜面が自由自在に形を変えてゆく。
でもMCでポロッと面白いことを言う時の小畑さんの顔は、やっぱりあの屋形船の落語家の顔。