第9回「即興ワークショップ」を終えて

秩父の山の中での第9回ワークショップ合宿。
まるで天も祝福してくれているような、よく晴れた気持ちのいい二日間でした。
今回は滋賀や名古屋からの参加者や新しいメンバー4人を含む12人。
ピアノ、鍵ハモ、バイオリン、ギター、クラリネット、パーカッション、声、ことば…、と様々。

今回のテーマは「思考の束縛からの解放」。
全身で体当たりの勢いのある初日。「思考」と「感情」と「意識」が行き来します。

8:00までびっしり演奏。夕食後はまず露天風呂。5日は何と満月。
露天風呂から見える群雲に見え隠れするお月様…きれいだった…。
そして楽しい宴会です。
充実した時間を共に過ごしたみんなで飲むビールの、何と美味しいこと!

夜が更けても話は尽きません。きっとこの時間が、さっきのワークショップでの体験が、
しっかりタマシイまで浸透する時間なのでしょう。

8:00起床…時差が(笑)。 みんなも睡眠不足だろうに…、
でも何とも清々しい顔で、朝食後、10:00から2日目の始まり始まり。

…ここで奇跡が起こりました。

その時の内容は、ここでは詳細は書けませんが、恐らくワークショップ始まって以来初めて、
一人残らず全員が、完璧と言ってくらい素晴らしい演奏だったのです。
驚きと喜びで、涙が溢れました。一人ひとりの宇宙が、まさに花開いたのです!
全員、きのうと違う顔になっています。 内から溢れ出る光で、キラキラと輝いています。

こんな場面を、ずっと見たかったのかも知れない…。
やっててよかった。生きててよかった…。
誰もが感動でいっぱいになっています。 これこそ、この世の楽園!!!

午後、川原に下りて、水に足を入れたりしながらみんなで食べたおむすび、最高!
あちこちで、声や木や石で即興が自然発祥しています。
なんて気持ちのいい時間…。

宿に戻って、短い休憩、そして最後のセッションです。 これだけの人数での即興は無理なのに、
大きなひとつの生命体になったかのように深いところで感応し合って起きる奇跡。

今、ある思いが浮かんでいます。
このワークショップもそろそろ次へのステップの時期なのではないかな、という思い。
受講生たちで、ひとつの大きな即興ユニットを組み、ライブが出来たら…。

次回は、第10回を迎えるワークショップ。
なにか素敵な形で、第二期を迎えられたら、と思っています。