金沢、そして富山

金沢も富山も本当によかった。
なにがいいって、まず懐かしい顔にたくさん会えること。
一番最近会った人でも1年振りくらいだし、3年振り、5年振り、なんて言う人も。
そして山がいい。雪を頂いた立山連峰が見えてくると眼の奥が熱くなってくる。
色んな想いが胸いっぱいに溢れてくる。

なぜかここ数年、11/23の母の命日は必ずこうして富山で過ごさせてもらっている。
だから横浜にある母のお墓参りには行けないのだが、待っていてくれる人たちに
悲しいはずのその日をどれほど温かく癒されて来たことか。

そして若くして先立ってしまった、これから一緒に人形と音楽で色々やって行こうと約束していた
人形師のやまとさんのこと。
今回は山の中の工房にたくさんの人形が集められた。どれも丹精こめて作られた、魂の宿った子たち。
スーホの白い馬が、おおやま水辺のファンタジアが、鮮烈に私の中に蘇る。
色濃く見え始めていた縁の糸は、本当は大気圏外まで繋がっていたのではないだろうか…。

母の命日は小室等さんのお誕生日でもあって…、そんなこんなで小室さんとの北陸も何度もあるわけで。
そう、去年は優歌団の木村さんがサプライズで来てくれたんだったっけ。

今回は【WMA】番外編。ドクターストップかかっちゃった潮先さんの代わりを、
急遽、渋谷さんが連れて来てくれた愛弟子の菅野義孝さんが、見事に務めてくれた。
若いけど、とても真摯で誠実なお人柄と演奏が好評でよかった。

それが例え短い旅であっても、旅から帰ると暫くの間、一緒に時間を過ごした人のオーラが
身辺に(生霊のように)居るような気がする。
24時間くらいするとスーッと薄くなっては行くのだが。

そろそろ渋谷さん、菅野さんたちのオーラが、それぞれのお家に帰って行く頃。