夏にはふたつの幸せが…

潮先郁男さんのレギュラー・トリオ。メンバーは加藤崇之と私。
潮先さんと二人で始めた頃は、何度もリハを重ね、色々な人とやってみたりと試行錯誤の連続だった。
そして30年以上前に潮先さんの生徒だった(【シナプス】の相方でもある)加藤崇之との運命の出会い。

三人でステージを重ね、信頼はどんどん篤くなり、去年11月と今年3月ライブレコーディング。
音源は既に録音済み。でもレーベルがなかなか決まらずに半年が経っていたのだが、先日、
遂に出してくれるというレーベルが見つかったのだ!
それは加藤崇之の優しさから生まれた。
彼がふと話してくれた今回の話に、うちから出しましょう!と眼を輝かして乗ってくれたのは、
<渋さ知らず>などでおなじみの地底レコードの社長、吉田さん。
縁とはなんと異なもの、有難いもの。30年前の糸は切れてはいなかったのだ。
潮先さんを敬愛し、想う加藤崇之の優しい心が、夢を叶えてくれたのだ。
遂にこの夏、<潮先郁男・ファーストアルバム>リリースが実現する事になったのだ!

今、まさに同時進行でアルバム・リリースに向けて着々と進んでいる、もうひとつの大切なユニット。
助川太郎、土井徳浩、私、の三人の<CONFEITO>。
これもやはり、不思議なご縁を感じずにはいられない。
太郎ちゃんと、ポルトという小さなライブハウスで初めて出会って息の合い方にビックリ。
その後彼のアルバム「NOTURUNO」を聴いて、太郎ちゃんとまだ会った事のないクラリネット
奏者との世界に惚れ込んだ。それが徳ちゃん、土井徳浩。

初めて三人でピットインでやったライブは圧巻だった。
その時すでに、三人の心の中には何かが芽生えていたんだと思う。
それから演奏を重ね、ある日太郎ちゃんが「この三人でレコーディングしましょうよ」
と言ってくれたのは、ものすごく自然な発生であり流れだった気がする。
レコーディングはとても楽しかった。
自分たちで、確かな手ごたえを感じながらの一曲、一曲は、至福の時間だった。

ライナーノートは、私たちの音楽を心から愛してくれる渋谷毅さんが書いてくれている。
カメラマンのAYAさん、エンジニアの荒井さんはじめ、たくさんの人に恵まれた。

縁はなんとなんと異なもの。有難いもの。
この夏、私に、そしていつも聴いてくれているみなさんに、ふたつの幸せが届く事でしょう!!