スリランカ〜トルコ〜スペイン 其の➂

いよいよシーギリヤ・ロックに到着。
下から見ただけでゼッタイ登るのは無理と思った1200段の階段…登り切りました。
何かに憑かれたように、一気に。
狂気の王、実父のダートゥセーナ王を殺害して王位を奪ったカシャパ王が巨大な岩の上に建てた宮殿。こんな最近作った鉄の階段なんかなかった訳でしょ。建材やらなんやら、どうやって運んだのだろう。住んでいて水や食料はどうやって調達していたのだろう…。いったいどれくらいの人間の犠牲の上に成り立ったのだろう。なぜこんな所にわざわざ宮殿を作って住もうと思ったのだろう。
なにもかもが謎。う〜ん、不思議過ぎる。

古代は仏教僧の修行の場であったというシーギリア・ロック。
500人の奥さんも一緒にこの5000坪の頂上部分に住んでいた訳ね。
いや〜、大変だなぁ…ご苦労様だなぁ。
壁画のフレスコ画"シーギリヤ・レディ"はみんな彼女たちを描いたのだろう。

登り切って頂上に立った時、空は美しく赤く夕焼けに染まっていた。
人間の持つ支配欲、権力、征服欲、を優しく包み込むかのように。
風が冷たくて気持ち良かった。
どうやって登って来たのか、野良犬が一匹、空を見ていたのが印象的だった。

さて、登ったという事は、降りなきゃいけない、ってことね!
きゃ〜〜〜!!いや〜〜〜〜っ!

               〜続く〜