妹の子供が産まれた時、母と一緒に会いに行こうとしたその日は生憎仕事で抜けられず、
母だけが病院へ。まだフニャフニャの赤ちゃんを抱いて嬉しそうな母に「お姉さん、羨ましがるだろうねぇ…」と妹。「バカ言いなさい、もうあんなに大きなオトナなんだから、抱っこされたいって羨ましがる訳ないじゃないの」。
お母さん…抱っこされるのは赤ちゃんに決まってるでしょ。いくらなんでも私じゃないでしょ。
妹はドン引き。当たり前。
いい年をした娘は、あなたの中ではいつまでも小さな子のような存在だったのね。
無条件に私を愛し、守ってくれていた母。
母が逝って10回目のお盆。
