節分

波打ち際の、朝日に光る白い砂。
小鳥たちのさえずり。
どこまでも抜けるように青い空。
子供たちの歓声。
雨の降ったあとの、土の匂い。
そして静かに暮れて行く、穏やかな一日…。

この地球上にある美しいもの全てが、
パネ君の音楽の中にあった…。

今日は六本木のスィートベィジルに、パネ君のピアノソロを聴きに行った。
演奏中、何度も泣きそうになる。
美しい景色が走馬灯のように駆け巡る。
完璧なテクニック。
パネ君のコンサートは、いつもピアニストがいっぱい聴きに来る。
なぜこんな世界を、たったひとりで創り上げられるの?

パネ君とやっている私のユニット「スアラ・オンバック」の最新アルバム「ルキサン・スアラ」。
名前は、パネ君が考えてくれた。
スアラ・オンバックは、波の音、ルキサン・スアラは、音の絵、という意味だ。
とてもパネ君らしい繊細なセンス。

スアラ・オンバックでの曲はもちろん、全部私が作っているが、アレンジやアイデアは、パネ君が考えてくれているものも多い。メンバーも最高だ。
素晴らしいメンバーに恵まれ、良い形でアルバムが出せた。協力してくれた人達にも恵まれた。とても有り難いと思っている。

去年の9月にアルバムを出して、それからあと、実はそのユニットでライブをやっていない。
一回私の中で、何かが完結したのかも知れない。
前と同じ事をなぞってやる気は無い。
より良いものを!
そう思って今、まだ形になっていない自分の音楽を探している。
大切な仲間と、新しい音楽を、又、一から創って行く。
前進あるのみ!

今、だからちょっと辛い時期です。
でも一方、ワクワクする時期でもある。
新しい事を始める時は、いつも楽しさと辛さが同居するものだから。

昨日は節分。
さあ!全てが新しく生まれ変わる時です!
心に春を!
希望に溢れて!