「Dancer in the dark」

ものすごく久し振りに映画を見た。
ビヨークの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。
筋は見ていない人の為に言えないが、すごい。
普通終わって字幕が出始めると、観客はゾロゾロ帰り支度をしたりする事が多いが、今日は違っていた。
誰も立つ人がいない。すすり泣きだけが場内を満たしている…。

生々しい痛みが心を満たしていた。見なきゃ良かった、と思ったほど。
映画は娯楽だなんて、真っ赤なウソ。
私は本でも、映画でも、客観的に見る、という事が殆ど出来ない。
ノンフィクションなんて言われたって、現に自分が体験しちゃうわけだから、本当の事と一緒。主人公に成り切ってしまう。感情移入どころじゃない。
映画終わったから、さぁ、何食べようか、って切り替えが利かない。
ドーンと重くなって、しばらくそこから抜け出られない。

「夢」もそう。夢だって現実だって、体験するには違いがないもの。
楽しい夢から覚めれば、一日幸せ。夢で出てきた人にその日会ったりすると、ドキドキしちゃう。
大人はみんなちゃんと区別して生きてるのよねぇ。潜在と顕在。
まあ、年は関係ないか。入り込み過ぎちゃうのね。

とても疲れたんで、早く寝ます。
皆さん、この映画見る時は、ちゃんと食事して体力つけて行ったほうがいいです。