アンニョンハセヨ!…23日

旅先で目覚めた時、いつもここが何処なのか理解するのに少し時間が掛かる。
低血圧な私は、寝ぼけた頭で暫くベッドの中でボーっとして、ああ、そうか、家じゃないんだ、と気付くのだ。
今日は演奏初日!
サウンドチェックまで時間があるので、明洞(ミョンドン)まで地下鉄で。
この辺の会社員らしい人たちがいっぱいの店に感一発で入る。
ランチの定食はタラと野菜がたっぷりの少し辛いスープとご飯。それにキムチやら佃煮やらが所狭しと並ぶ。さすが混んでいるだけの事はあってウマイ!
それに一人4000ウォン(400円)と安い!
少し街中をぶらついてホテルへ。

3時、迎えに来てくれたカンさんとHot Jazz Houseへ。
ここはこの地域で唯一のちゃんとしたライブハウスだそうだ。
韓国でライブというと、お客さんの飲み食いが主で音楽は添え物の、カンさん曰く『キャバレースタイル』というのがメインだとか。
私は幸い、4回来ている韓国で一回もそう言う所での演奏経験は無いが。

サウンドチェック後、木の床、という意味の名前のレストランで、牡蠣の入ったチヂミ、スープかけご飯、ドンドンジュウ、というマッコリと似た米のお酒…等をご馳走になる。ウマイっ!ベルリンに居る婆に食べさせたいな。
でも毎回友達三人分も払ってくれちゃうのでとても申し訳ない。でも韓国には割りカンという習慣がないらしい。
明日から何とか手を打たなくっちゃ。あんまりだ。

7;30スタートで、実際には少し押す、というのも日本と同じ。
カンさんと私のデュオ。まだ何回も共演していないが、実に分かり合える。
共通項がいっぱいある。ぶつかり合う所、ぴたっと来る所、面白いくらい合う。
1stステージ目、?デュオ?姜泰煥ソロ?デュオ
2ndステージ目、?私のソロ?デュオ?Sooyeun Yangという女性ピアニストがゲストで入ってトリオ。
彼女は私のCD「ISA STONE」がとても好きだとか。嬉しい。

終わってホテルの部屋で皆でまたビール、韓国酒で乾杯。
幸せな一日はあっという間だ。