アンニョンハセヨ!…25日

全州(チョンジュ)病院のベッドで目覚める。何だか変。病人になった気分。
でもその割りにはしっかり眠っちゃったな。

今日はコンサートがない。のんびり休日を過ごせる!
院長先生のお誘いで、先生、先生の友達、カンさん、私、という4人で、
昨日来てくれた美術家(仙人と皆は呼んでいる)の人の住む山にドライブ。
全州の山景色は美しい。
ソウルより少し暖かい長州は、秋から冬にかけて一番の美しさを見せてくれる。
枯葉の舞う道を車は走る。1時間程で仙人の山へ。
木のオブジェが山一体に点在している。壮観な眺めだ。

仙人の小屋で、私たちが来るからと作ってくれた、出来たて豆腐、山栗のおこわ、この土地独自のキムチ…等をご馳走になる。
ウマいっ!
日本の豆腐と違うなぁ!味が濃い。しっかりしていて、スゴクこくがある。
3種類のキムチは味が見事に違う。私はこの全州(チョンジュ)のが好きだな。
色々な塩辛みたいなのがいっぱい入って、クセがあるけれど味に深みがある。
お茶も飲んだ事のないフシギな味。薬草がいっぱい入っていて体に良さそう。

韓国の食事は体に良さそうなものばかりだ。
毎日こんなものを食べているので体調がとてもいい。疲れ方が全然違う。
インドでもそうだったけど、日本を離れるととたんに、肌はツヤツヤして体調も良くなっちゃうのだ。困ったものだ。

夕方山を下り、駅の近くで石焼ビビンパを食べる。ビックリするほどウマイ!
そうそう、ここはビビンパ発祥の土地でもあるんだった。
友達三人は昼食もビビンパを食べたというのにまた注文している。店によって全然違うし、ここまで来たんだからもう一回食べる!と意気込む。
遂に三人はカンさんに「ビビンパトリオ」と命名までされる。
ああ!でもよかった!これを食べずに帰ったら後悔しちゃうよ!
飲んだお酒はマッコリの一番最後の絞りの茶色い温かいドロッとしたもの。
アルコール度は少なく、物の無い戦時中は子供も飲んだらしい。

高速バスでソウルへ。夜中1時頃到着。この時間タクシー拾うのは至難の業だとか。
もう駅から交通手段は無いし…と思っていたら、何とカンさんの息子さんが車で迎えに来てくれていた。
4人しか乗れないのでカンさんは残る。いい人過ぎる!涙。
カンさん、きっとスゴイ長い時間かかってタクシー拾ったんだろうな…。
本当に有難う…。無事ホテルへ。
有り難く申し訳なく、でも幸せに眠りに付く。