「子供の宇宙(コスモス)」Part・2

音楽と詩の融合が生み出すこういう空気って、なんて心地良いんだろう。
覚和歌子の朗読は「言葉のJAZZ」だ、と言った人が居る。まさにそういうかんじ。ピアノとベースとボーカルと朗読、というと何だか普通なのだが、4人でカルテットというほうが相応しい。それ位4人がしっくりかみ合っていたと言うことだ。

私の3つの新曲の初演は、ここで演奏するしかない!というものなので、(詩がドルフィーのオーナー恒さんの親しい女性によるものだからだ)無事、恒さんにも喜んで貰えてほっとしている。

こういうリリカルな世界。そして完全即興の世界。
私にとって、どちらも同じかけがえの無い世界だ。
よく人から、どうして全く違うジャンルの音楽を演奏出来るんですか、という質問を受ける。
けど、私の中では一緒なんだけどなぁ。
表れ方は違うけど芯は同じなんだ。全部含まれているの。
フリーインプロビゼイションの中のポエム。リリカルな音楽の中の自由。
残念な事に、まだまだ日本は即興に対しての理解が浅く(まあ、何処の国も50歩100歩だけどね)観客数もぐっと違っちゃうのが実情なのだが、まあ仕方ない。

ただ私も人の子です。喜んでもらえる事は無条件に嬉しい。(きっと誰だってそうだよね)
何処かからやって来て自分の内に宿り沸き出る音楽が、多くの人の心に届き、感動と喜びを与える事が出来たら、ミュージシャン冥利に尽きるというものです。
ドルフィー2DAYS、残すは28日の「SYNAPSE」です。これも是非聴いてね。