夜桜

きのうあんなに雨がふったのに、今朝起きたら桜がまだちゃんと枝から離れずに咲いていた。
スゴイ生命力だなぁ!
確か太宰治の作品?だったか、主人公が「花なら桜、山なら富士が好きという、単純ともいえるほど素直な女性に恋をする」
というようなくだりがあったことを、桜の時期になるとふと思い出す。
桜はフシギな妖しさを秘めた魅力を持つ花。体の奥の何か熱いものがじっとしていられなくなるような。
家の窓から一本、大きな桜が見える。
電柱の灯りで幽かに照らし出された夜の桜は、一段と妖しい。