スエーデン旅だより その2

イェテボリに我々が着いた日、名古屋から三ヶ田さんという調律師の方も到着。
彼女は林君の友人であり森さんの友人でもある、ピアノをこよなく愛する素適な女性だ。
北欧が大好きだという彼女は、旅行を兼ねて、今回の私達のレコーディングを共に体験しようと参加してくれたのだ。

今日は森さんが皆をディナーに招待してくれる。
こちらの名産という海老の塩茹で(美味しい!!いくらでも食べられちゃう!)や、珍しいチーズ、そして、奥様のカリンさんお手製のカレーも!
有難う…森さん…。あったかく迎えてくれて…。
ワインで乾杯!どうかいいレコーディングになりますように!!

森さんの所属する「Bohuslan big band」は、国認定のオーケストラ。
国からの援助がしっかりしていて、こんな大きなスタジオを、いつでも好きな時に練習できるよう用意してくれているとか。
ここでも、音楽の扱いが日本と全く違うなぁ、とカルチャーショック。

泊まっているSPAR・HOTELからスタジオまで徒歩3分、と近いのが有難い。
16日からのレコーディングに向けて、林正樹君とともに試行錯誤を繰り返しながら曲をつめていく作業はとても楽しい。
新しいアイデアが色々生まれる。
森さんもリハに付き合ってくれ、二日間の成果はバッチリ!

いよいよ16日の朝を迎える。
森さんが車で迎えに来てくれ、NILENTO・STUDIOへ。
GOTEBORGから約30分、途中に湖や牧場がある本当に美しいところ。
冷たい空気が気持ちいい!
スタジオについてまたまたビックリ。素晴らしい音!
スタインウエインのフルコンの何とも美しい響きに林君、満面の笑み。

エンジニアのLars Nilsonは、独自のスタイルで音を創っていく天才。
プロのトランペット奏者でもあるので、音楽を本当によく分かっているから、録音していく過程にとてもリズムがある。
ミキサーの卓が電動で上下するようになっていて、立って体でリズムをとりながら踊るように作業を進めて行く様は感動もの。
殆ど無駄なく、いい流れだ。ヘッドホンのバランス等も申し分なく、非常に歌いやすい。
初日で、全体の半分の6曲を収録。早い!

スタジオの窓から見える、隣の牧場と、コートを着たお馬さんたち。
そして、美しい木立。森の中に続いている道…。
ああ、やっぱりここはスエーデン…。来てよかった…。

つづく…。