スーホの白い馬

10代の頃に好きだった絵本「スーホの白い馬」。
可愛がっていた馬を失い、その馬を偲んでスーホが奏でる、モンゴルの草原に悲しく響く馬頭琴の音色…。
自分で和紙をちぎって紙芝居を作って小学校で読み聞かせをした事もあって、大人になってもそのお話の事は、頭のどこかに残っていました。
そして2月に富山に行った時、共演した人形師のヤマトさんが「今度スーホをやるんです。」というのを聞いた時、もう心の中で行く事を決めていた私でした。

夢かなって21日。満席の富山の能楽堂。音楽はモンゴル交響楽団抜粋メンバー。
やまとさんの命を注いだ人形が、この世のものとも思われないような幽玄な世界を創っています。
首をフッと傾げるその仕草だけでも魂を奪われる迫力。生きているとしか思えないです。
我を忘れるとはこういう事を言うのでしょう。
ぐいぐい引き込まれて行く…。気が付いたら涙で顔はグショグショでした。
「木馬」で打ち上げ。<DAY・DREAM>かかってて嬉しかったな。

明けて日曜は<日の出小劇場>という名の会場。
音楽が好きで好きで仕方なくてホールを作ってしまった、自分の好きな人しか出演を受け入れない頑固さが素敵なちゅうべいさんがオーナー。
林正樹さん(P)とのユニット<KOKOPELLI>での公演でした。いいステージだった!
前日やまとさんの舞台があり、この日も他の場所で何か公演があったにもかかわらず、沢山のお客様が足を運んで下さいました。有り難いナァ…。
演奏を始めようとした時、ステージ横に居たちゅうべいさんが私に向かって一言、
「おかえり」・・・。
危うく涙で歌えなくなりそうになっちゃった。

あくる日は金沢へ。色々なステージを仕掛けちゃう元気玉な千秋嬢と久々のご対面。
美味しい食事をし、老舗のライブハウスもっきりやさんに顔を出します。
黒ビール飲んで、セッションで歌いました。
平賀さん、歓迎してくれてお鍋までご馳走になっちゃった。

夜も更けて(明け方未明?)ほろ酔い(深酔い?)気分で千秋嬢とホテルへ。
いつもは仕事のみでとんぼ返りだけど、ゆっくり飲めてよかったです。

最初、渋谷さんに連れて行ってもらった北陸。またDAY・DREAMでも行きたいな。

あ、気が付いたらお酒飲めるくらい胃が復活してたんだ。
でもまた元のもくあみ、って話も…(爆)。

富山、金沢の皆様、そして遠くからも来て下さった皆様、本当に有難うございました。
そしてやまとさん、本当にお疲れ様でした。