そして夏がやって来る

晴れた昼間と打って変わって、一転空は俄かに掻き曇り、
稲光に映し出された歩道は見るみる大粒の雨で濡れて行きました。

出先の友人の家の窓から見えた真っ黒い雲。
窓を開けて出ていたので急いで帰る。
焦る心と裏腹に、電車は各駅停車。
家に着くと、開いた窓から振り込んだ雨で床は濡れ、
カーテンも重く垂れていた。

ほんの暫く経つと嘘のように雨は止みました。
締め切った部屋の、湿気を含んだ空気は蒸し暑い。

こうして一足一足、夏になって行くんだな。

あすから6月。