北海道・旅日記 その1

思えば本当に久し振りの北海道でした。
何たって中村八大さん、永六輔さん、と共に行ったのが最後というくらいだもの。
記憶の中の北海道は20年程前のまま。それだけに今回は格別楽しみな旅でした。

呼んで下さったのは、何とNET上のMIXIで知り合っただけで一度も会った事のない
テツビーさん、というハンドルネームの方。
私の音楽に興味を持ってCDを殆ど全部聴いて下さっていた。
そしてある日書いた、北海道は行きたいのに全然縁がない、なんて日記に、
「北海道、来ませんか」とメッセージを書き込んで下さった。それが始まりです。

不思議だなぁ、ネットなんていう血の通わないモノが、人と人の心の架け橋になってくれる。
何度かのメッセージのやり取りの後、遂に待ちに待ったその日がやって来ました。

今回のメンバーは、林正樹(P)とのユニット、ココペリです。
20日は札幌のクー。楽しみにしてくれていたオーナーの山本さん、企画を
手伝ってくれたNMA・沼山さん、そしてお客様。何とも和気藹々といい雰囲気です。
「KOKOPELLI」という名のパン屋さんのパン(袋のロゴが可愛い!)を買って来て下さった方も居て感激!
終演後は心尽くしのご馳走で打ち上げです。何て幸せな時間なんでしょう。
感謝、感謝の初日。何もかもが嬉しくて仕方ない気持ちです。

21日はオフ日♪林君は函館に別件で。私はテツビーさん、沼山さんとランチ。
そしてその後、列車で旭川に移動。パッチワークの丘で有名な「美瑛」に連れて行ってもらいました。

生まれて初めての旭川の町です。何て空が大きいのでしょう!
木々は命が溢れんばかりに天に向かってその葉先をどこまでも延ばしている。
真っ白いお蕎麦の花が、今真っ盛り。ジャガイモの花も白いんですね。知らなかった。
稲は黄金色に輝き、玉葱やトウモロコシは青々と…そのコントラストの何と美しいことか!
空気が何処も蜂蜜のような匂いがする。いたる所に花が溢れているからでしょうか。

360度見渡せる大雪山の頂上まで足を伸ばすと、寒いくらいのひいやりとした空気が気持ちいい。
雲がどんどん形を変えて流れて行きます。
鳥になったり、ウサギになったり、二つに分かれて消えて行ったり…。
まるで時間が止まったよう。このままずっとボーっと空を見ていたい…。

             〜〜〜つづく〜〜〜