秋のホームパーティ

久々にホームパーティのお誘いを頂いて出掛ける。
カメラマン、編集者、印刷業、料理家、ピアニスト、公務員…等、色んな分野で活躍している人たち。
自分と違う世界に生きている人の話は刺激的で興味が尽きない。
なぜか皆、音楽の趣味が近いのが不思議だった。

秘蔵のビデオを色々見せてもらう。鮮明に心に残ったのがふたつ。
今は無き、市川のライブハウス「りぶる」での演奏風景。
懐かしいあの階段。あのドア。壁に掛かってる太陽みたいな飾り。
オーナーの須田さんの姿が浮かぶ。十数年間の想い出が頭の中を駆け巡る。
画面がちょっと滲んで見えた。
鬼怒無月とDUOでの日、間違えて来てしまった加藤崇之と、じゃあせっかくだから一緒にやろうよ、と三人で始めて演奏したのもここ。
サズーなんか弾きながらソロライブをしたのもここ。
随分色々勝手をさせてもらったっけ。須田さん何をやってもいやな顔ひとつせずに、いつも私の音楽の、心からの味方だった。とても信頼してくれていた。元気になったら野球を見に行く約束もしていた。

もうひとつは、渋さ知らずの不破さんが今は亡きトロンボーンの大原裕に「もう飲むのやめろ」と説教している場面。
二人とも酷く酔っ払っているのだが、不破さんの言葉には何か妙に説得力がある。あの時もし言われた通りにお酒を止めていたら、今頃大原さん、元気で演奏していたんじゃないかな。
まあでも、そんな意見を聞くような大原さんでは無いんだけど…。
しらふの時は本当にいい音出してた。もう一度くらい一緒のステージ立ちたかったな。

今日の集まりは皆初めてなのに、気心知れた同士みたいにリラックスして楽しかった。
時々こうして全く違う風に当たってみるのって、なかなか新鮮。