雨の季節

明日から6月。いよいよ梅雨の季節。
雨には、人生の忘れられない物語を呼び起こすような何か不思議な力があるような気がする。
雨の多いこの国に生まれた先人たちは雨に様々な顔を感じ取り、名前をつけて楽しんでいた。
以前友人から送られた雨の本から拾い集めた、ちょっと面白い夏の雨の名前のほんの一部。

◆天泣(てんきゅう)…晴れ渡った空から振る雨。遠くに流れ去った雲からの雨が蒸発しながら
降る現象。地方によっては日照雨(そばえ)、狐雨(きつねあめ)などとも言う。

◆黒風白雨(こくふうはくう)…砂塵を巻き上げ、太陽を隠して辺り一面暗くするくらいの
旋風に振る、大粒の雨。(これは以前ライブのタイトルにしたことも…)

◆化雨(ばけあめ)…隠岐島で晴れているのに振ってくる雨のことを言う

◆分龍雨(ぶんりょうあめ)…急な大雨。別れ別れに住む龍が夫婦喧嘩していると言われる。

◆銀箭(ぎんせん)…銀の矢のように振る夕立。

雨だとライブもお客さん少ないし(泣)、晴れたらやっぱり嬉しい。
でも色んな想い出もあるなぁ。雨も悪くないなぁ…。

富山でイベントの前日、豪雨でリハが中止になり、あくる日嘘のように晴れ渡った空に出た星を
みんなで見上げた事…雨の夜桜見物で、テントにたまっていた雨が急にザーッと頭の上に流れて
来てずぶ濡れになって大笑いした事…バリでの突然スコール、みんなでシャワーだ!とはしゃいだ事…。

ひとつひとつの場面が蘇って来る。雨の匂いまでしてくる気がする。

さぁ、6月は花岡さんのオーケストラや、初めての共演者とのライブが色々。
どこかで一度はギターでもライブをするかもしれません(インプロ)。
そして、きのう喜多直毅からもらったバイオリンも練習しようっと。フフフ。