死者と生者との間には

偉大な前衛舞踏家、最高に敬愛する大野一雄さんが亡くなった。
享年、103歳
出会えた幸せ、同じ舞台を踏めた幸福。
私の即興に対する考えかたの基本は、大野さんなのだ。

死者は死んではいない。居なくなってなんかない。
より強く魂の力を放ちながら生きている。生者とともにより鮮明に在るのだ。

強くそう感じるのは、母が亡くなってからだが、舞踏や音楽という見えない魂の世界は
まさにあの世とこの世の共存。
自在に行き来出来るようになった大野さんは、私たちに
今度はどんな形でどんな事を伝えてくれるのだろう。