夢で逢いましょう

ひょんな事から生まれた、今日のライブ。
それはグレコの近くの台湾料理の店「秀美」がすごく美味しい、という話から始まった。
小室さんが永六輔さんによくその話をするもんだから、永さんは食べたくて仕方なかった。
で、小室等とさがゆきが居るんじゃ、もうこれはゲストで行くっきゃない、という事になった(笑)。

物事って面白い。ほんとに思わぬ事から何かが生まれる。(美味しいものが先かい!…笑)
ヒョウタンからコマ」とはまさにこの事です。

外は雪解けの寒い空気なのに、グレコのホールはポカポカ、暑いくらいです。
50数席は満員御礼。
きょうは全曲、小室さんが選んでくれて、永六輔さんの作詞による曲ばかりでした。
ほとんどが中村八大さんの曲、たまにポロリといずみたくさんの曲も。
思えば20代の頃から始まった永さんとお付き合いだけど、まだまだ知らない曲もあるんだなぁ、とビックリ!
「会いたい」という言葉だけが26回繰り返される「会いたい」という曲の素晴らしさにビックリ!
パーキンソンもすごく回復なさって、お話に勢いがあってどんどんお客さんを永さんワールドに
引っ張って行っちゃう物凄いオーラに、またまたビックリ!
あらためて思った。凄い方なんだなぁ…って。

そして、小室さん、永さんに突っ込む突っ込む。
こんなに永さんに、ズバズバ情け容赦なく(笑)切り込む事が出来る人なんて、
そうそう居るもんじゃありません。
またそうされる事をとっても嬉しそうに受け入れてらっしゃる永さん、いいなぁ。
長年培われてきた信頼で固く結び付いているこのお二人、ほんとにいいなぁ。

三人三様で共演歴はあるのに、この三人で同じステージと云うのは、思えば今日が始めて。
私にとっては、永さんとの時間は、敬愛していた中村八大さんとの日々が蘇るような夢の時間。
胸がいっぱいです。

夢で逢いましょう」から始まって、永さんのトークとロニセラの歌でステージは進んで行きます。
永さんが話して下さるそれぞれの曲の出来るまでのエピソードが楽しく語られます。
お客さんも大笑いしたり、時に涙したり…。
なんと贅沢な時間でしょう。
そして作詞したご本人を目の前に歌えるなんて、「黒い花びら」や「いつもの小径で」を
一緒に歌えるなんて、なんと贅沢な事でしょう。

今日はそして、八大さんをとても感じました。
うん、きっと八大さんと永さんと小室さんと私…今日は四人のステージだったんだ…!