地震から3日目

こんな事が現実に起きるなんて…。
日本中が大変な事になってしまって、三日という時間が過ぎた。
電話もメールもストップ。TVからはこの世とも思われない地獄図が…。
SFドラマかなにかの映像のよう、でもこれは現実。自分達の国に起きた現実。

都内に住む自分ですら、4階だという事もあったのか、もうダメかと思うほどの
ひどい揺れで恐ろしさに、ただ立ち尽くした数分間だった。
家の中は割れたガラスの破片と飛び散った水やビンの中身、仏壇の灰…等で、
見る影も無く、靴を履いたまま、ただ恐ろしく泣きながら後片付けをした。

福島には海岸沿いに住む友人が居る。安否はまだ分かっていない。
一瞬にしてこの国は姿を変えてしまった。
原発も恐ろしい事になってしまった。
たくさんの方たちの命をさらってしまった津波の恐ろしさ……。

三日たった今、近所の商店街は、ある店を除いてみな本格的に節電。
自分に今出来る事をするしかない。
まず節電。自分が居るところだけを小さく灯す。電気ポットを止めてやかんで沸かし、
魔法瓶にいれて置く。(魔法瓶ってすごい名前だ。魔法なんだ…。)
一枚多く着る。湯気を立てると体感温度が高くなるので乾燥しないように、
洗濯物を部屋に吊るしたりする。
そして、自分に出来る範囲で募金。美味しいもの食べたつもりで、つもり募金。
ライブに関しては、なかなか心が定まらない。
停電で電車がいつ止まるか分からない状況下で、果たして自分たちが演奏する事が
本当に必要なのか。延期で節制に徹するべきか…。
色々な要素が、想いが、重なり合う。