音楽

直接、それで人の命を救えるわけじゃない「音楽」というもの。
そんなもの無くたって、おにぎり一個のほうが今はきっとずっと価値があるだろう。
ずっと考えていた。自分がその「音楽」しか出来ないやつだってこと。
ずっと考えてて、で、さっき思った。

自衛隊は現地で救出活動、被災者のお母さんは赤ちゃんのミルクや世話、
病院のお医者さんは患者さんを診て、お店屋さんは商品を仕入れて、
原発関係者は必死で冷やして…、みんなそれぞれが、必死に自分がやるべきことやってる。
私たち音楽やってるものが、命掛けてやるべきことって…やっぱり音楽しかない。
被災者に直接聴いてもらうわけじゃない、だけど命がけで、ただひたすら
音楽やったらいいんじゃないか、って。
何もしないで家でずーっとうつうつとTV観てたってしょうがない。
もちろん観て大切な人の安否を案じたり、痛みを心にしっかり刻み込む事も大事。

当初はライブが何本も中止になった。当たり前だと思う。
でも、少しづつ、前向いて行きたい。
元気でいるものが、元気に自分のやるべき事を全うする事は、力だと思う。
パワー、エネルギー…どれだけそれが人のためになるかならないか分からないけど、
自分が出来る事を一生懸命やる、一生懸命やりたい。
今、そんな想いがフツフツと沸いているのであります。
大好きな自分の生まれ育った国、日本…。一緒に元気になって行きたいんだ。
がんばりたいんだ。
音楽やってるみんな、今はこんな状況だから音楽なんて…、って思っちゃうし、
ライブやったほうがいいかやらないほうが、ずっと私も悩んだけど、でもきっと
音楽だってきっとおにぎりみたいに…おにぎりでおなかふくれてからでもいいから、
やっぱり音楽っていいな、って必要なもんだな、って、きっとみんな思ってくれると思う。
だから…がんばろう!