スリランカ〜スペイン〜トルコ 其の①

さて、何から書こうか。時差ボケも手伝って、三つの国が頭の中で今、混沌としている。
今回、9月10日に日本を発った時は、まだ夏真っ盛りという暑さだったのが、
スリランカ、スペイン、トルコ、と回ってほぼ1ヵ月振りに戻った東京は、長袖にカーディガンでも羽織りたいくらいの涼しさになっていた。

まずはスリランカコロンボ空港に着いたのは9月11日午後8時。
空気がさらりとしていて気持ちがいい。迎えの車でニボンゴという町に到着。ここで一泊。

明くる日、親戚の友人の結婚式で歌うため、ゴールと言う海の近くの町に車で移動。。
こちらの結婚式は夜。それも野外。ホテルの大きな庭園いっぱいの派手な電飾の下、夜中まで繰り広げられる祝いの宴。
食事は中華が基になったようなビュッフェだが、見たことも無いような料理が並んでいる。美味しい。
あちらの人に初めてきちんとした正式なサリーを着せてもらう。我ながらけっこう似合う(笑)。
スリランカのミュージシャンが演奏している。PA類は決して期待できる物ではないが、雰囲気はなかなか。
上を向いて歩こう」はアカペラで歌った。この歌はどんな国の人もおぼろげには知っているらしく喜ばれた。
次々にいろんな人を紹介されたけど、ビールも回っているし殆ど覚えていない(笑)。

夜11時を回った頃、車で我々の今夜の宿、Taprobane島へ向かう。
100メートル位海の向こうに、明かりの灯った小さな島が見える。古くから建っている由緒あるホテルらしい。
橋は無い。フーン、舟で渡るんだわ、いい感じ。お洒落だわ、なんて思っていたら…
その後、とんでもない事が我々一行を待ち受けていたのだ!

待てど暮らせど舟なんか来ない。
…え?島から数人の男が頭にタオル乗せて、遠浅(?)な海を歩いてくる!
車の中で現地の案内の人が、「ハイ、サリーヌイデクダサイ」って。え、ええ〜〜〜?!
まさか、まさかそんな。
「タオル、コシニマイテクダサイ。ロープモッテ、アルイテクダサイ」
が〜ん!恐れていた事が現実に!歩いて海を渡るの〜?!
荷物はすでに運び入れてあるとのこと。ケイタイや時計は?濡れちゃうじゃない!
背の高い男がまとめて頭の上に持って行くから大丈夫です、って。そんなぁ〜!

10人の女性たちは腹をくくり、歩き始めます。潮がどんどん高くなって来てる!
ザブーン!こ、腰どころじゃないじゃない、首までどっぷり波来てるよぉ!
背の低い女性は男たちに「ジャ〜ンプ!」って言われながら、波の間に消えて行く…!

〜続く〜