「ヒグマ春男の映像パラダイムシフトVol.39」 

なんと10年振りだった、映像作家、ヒグマ春男さんとの昨夜のコラボレーション。
明大前のキッドアイラックホールで行われた「ヒグマ春男のパラダイムシフト・Vol.39」は
予想を遥かに超えた素晴らしいものだった。
普段のヒグマ氏は自然物と同調して空気に溶け込んでいるような、自己を誇大に主張したりという物欲しさが欠片もない澄んだ存在感。
彼の作品は造形物であり映像であるのだが、そこには既に「音楽」が在る。
宇宙に満ちている有機的なものたちがヒグマ氏の作品には息づいている。
だから只ただ、その場に身を委ねて浮遊していればいいのだ。
一切の思考から解き放たれて現実と非現実の狭間を時空を超えて遊べばいいのだ。
キッド・アイラック・ホールの音響の良さは本当に有り難い。
完全アコースティックでの声の一本勝負50分。
一度も覚めずに夢の中を浮遊し続けられる。
おそらく彼とはまた頻繁に関わりを持つことになるだろう。
一夜の夢を共に見ましょう。遊びましょう。