高橋悠治の耳〜砂漠の行進

三軒茶屋にあるサロン・テッセラでの「高橋悠治の耳〜砂漠の行進」を聴きに行って来ました。
悠治さんのピアノソロ、本当に素晴らしかった!!

一部はバルトーク・ベーラの「10の易しい小品」。ブゾーニの実験期に近く複雑なポリフォニーから出発し、
その後ロンドン在住のオランダの作曲家 最近再評価されているベルナール・ファン・ディーレンの「フリーダの小さなプラリネ」
そして高橋悠治の改訂版「テーブルの上の惑星」の3曲。

二部はハンガリー出身カナダ在住の作曲家、ジュラ・チャポーの「砂漠の行進」。
物語りを語り継いでいくような悠治さんの演奏…40分という長い曲があっという間に感じました。
チャポーさん本人が急遽来て居て、悠治さんにステージで思い切りハグしてた♪

悠治さんのピアノってどうしてあんなに「なにか」が見えるんだろう。
道端に咲いている花の香りを感じたり、頬に吹く風を感じたり、心に灯った光の温かさを感じたり…。
大きな揺らぎの中に、有機的な何かがぎっしり詰まっている…。
すごいなぁ。なんて素敵なんだろう…。

終演後、連れて行ってくれたイタリア料理屋での打ち上げ。美味しかった!
みんなで駅まで歩いて行く途中、まだ開いてた一軒の店先にあったとっても素敵なマフラー、
わぁ、これステキ、って言ったらなんとチャポーさん、それ私に買ってくれちゃった!
え〜!なんで私に!?いいの!?
これはもう、宝物です…(涙)。チャポーさん、ありがとう!悠治さん、ありがとう!

ステキなステキな一日でした…。感謝。